
かつて日本人は、自然という大いなる存在に向き合い、感謝の念を抱きながら、日々の暮らしを営んでいました。
この「自然と共存する」感覚こそが、日本が持つ豊かな文化や伝統をかたち作ってきたのです。
例えば、ものを持ち運ぶとき。
バッグは予めかたちが決まっているため、中に入れるものをバッグに合わせて選ばなければなりませんが、風呂敷であれば、さまざまなかたちに合わせてものを包むことができます。
同じように、洋服は型に合わせて作られるため、体型が変わると着られなくなりますが、着物は体型が変わっても着続けることができます。
自然と対峙するのか、それとも寄り添うのか。
ここには、西洋と東洋の異なる考え方が表れています。
自然と共存する暮らし方は、日本の気候風土の中で時間をかけて培われてきた知恵でもあります。
着物を着ることで、日本人が本来持っていた「かしこし」の生き方への「気付き」が生まれ、これから求められるであろう、豊かな価値観を育んでいくことができるのです。
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